高齢者も罹りやすい

うつ病に罹りやすい年代として、高齢者は発症するリスクが高いものです。多くの人は、高齢者の人は仕事もせず家でのんびり過ごしているため、ストレスとは無縁であろうと考えるものですが、実際は何もしていないという状態が最も危険であることが多いのです。仕事を定年退職し、家で過ごす高齢者の多くは、普段何をしていいか分からずテレビなどをぼんやりと眺めている事が多くあります。仕事をしている間、毎日忙しく過ごしていたため趣味らしい趣味を見つけていない人は多くいます。仕事を辞めてしまったあとは、趣味も無いため一日中どうやって時間を潰すかを考えるようになってしまいます。こうした空虚な状態を過ごしていると、脳に対しての刺激が与えられないことから、うつ症状を引き起こしてしまうのです。うつ病は、脳にやる気や幸福感をもたらす物質が欠乏することで引き起こされる病です。普段の生活からこうした神経伝達物質が欠乏していると、次第にうつによる症状が表出するようになるでしょう。また、何かを行ないたいとする欲求はあるものの、興味関心を持つものもなく無為に時間を過ごしていると、次第に何かを行ないたいとする欲求が満たされないことからストレスへと変じ、抑うつ状態となる場合もあるため、注意が必要なのです。

高齢者は年齢故の離別も多く経験するため、知り合いの人との離別などを多く経験し、大きなストレスを抱えることとなります。そのため、うつ病に罹るリスクも高まるため、悲観的な事を考えがちな人や、不意に強烈な不安感に苛まれるといった症状が現れる人は、心療内科や精神科で診察を行ない、治療を受ける必要があるでしょう。また、高齢者を支える家族の人から見れば、高齢者の状態が年齢によるものか、うつ病によるものかが判別つきにくいため、治療を受けさせるべきかを悩んでいる人も多くいることでしょう。うつ病を治療する心療内科では、うつ病かどうかを見極めるためのテストを行うため、気になる症状が見られた場合、テストを受けさせることで高齢の家族がうつに罹っているかどうかを見極めることができるでしょう。年齢が年齢なので、こうした症状が現れることはしかたがないと考える人もいるかもしれません。しかし、こうしたうつの症状は放置しても改善されることはなく、次第に頭痛や物忘れ、さらには強い妄想などの症状が現れる場合もあり、次第に痴呆症のような症状が現れるようになります。晩年も健やかに過ごせるように、こうした症状は治療する必要があるでしょう。